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理論ではなく"実践"で文章力を向上させる3つの手順

文章力向上に関して、以下のような記事がある。 文章に関するテクニックが非常に分かりやすく書かれている。

でも、こういったテクニックに関する記事を読んでも、文章力が向上しない人もいる。 読んでいるときは理解できたとしても、いざというときに発揮できないことだろう。

なぜなら、そういった人にはテクニックを発揮できるだけの文章基礎力が身に付いていないから。

では、どうすれば文章基礎力は身に付くのか。 僕の考えは、とにかく"文章を書く"という行為の反復練習──実践あるのみだと思っている。

僕は文章を書くことは好きだし、(多分)それなりには綺麗な文章が書けていると思う。

そんな僕が過去に行なった文章力向上のための3つの手順について書こうと思う。 興味があればぜひ読んでほしい。

(そもそも僕の文章がおかしいと思う人は読まない方が良いと思う)

1. 小説を書く

文章力を身に付けるには、当然文章を書くしかない。 僕は、小説を書くことを強くオススメする。

単に文章を書くだけならブログでいいのでは?と思うかも知れない。 きっと、ブログでもある程度は上達すると思う。

ただ、ブログだと間違った日本語で書いても誰も指摘してくれない。 結果、自己満足で終わってしまうだろう。

その点、小説だと、次節(2)で説明する小説投稿サイトに投稿することで他のユーザからフィードバックを得ることができる。 そのフィードバックを元に、文章力を向上させればよい。

……小説と言っても、原稿用紙数百枚もの長編を書く必要はまったくない。 数十枚の短編、あるいは数枚の掌編でさえ大丈夫だ。 テーマも何でもよい。 下手でももちろん構わない。 とにかく書いてみよう。

ただし、下手は良いがには決してなってはいけない。 作文の基本は推敲なので、何度も読み返し、少なくとも自分の中では最高傑作の作品を書こう。 (でないと小説投稿サイトの他のユーザに失礼になる)

小説の書き方が分からない方は、以下のサイトのライトノベルの書き方というコンテンツが非常に参考になる。

2. 小説を小説投稿サイトに投稿する

書いた小説は、以下のような小説投稿サイトに投稿しよう。 (これ以外にも多くの小説投稿サイトが存在する)

なぜ小説投稿サイトに投稿すべきかと言うと、これらのサイトのユーザが感想に加え文章の指摘もしてくれるからだ。 文章の指摘という行為が小説投稿サイトのコンテンツとして成り立っていることも、文章力向上に小説が向いていると思う一因である。

キツい指摘を受けるかもしれないが、彼らの指摘は勉強になることがかなり多い。

もちろん、指摘をしてもらうために小説を投稿するのではなく、小説を読んでもらうために投稿するというスタンスで臨もう。 僕は"彼ら側"の人間でもあるが、僕としては作品を読んでほしいと思っている人にぜひ利用してほしいと思っている。

また、投稿するだけでなく他のユーザの作品にも積極的に感想を投稿しよう。 他の作品を読むことで、自分の作品に活きる"何か"を発見することもある。

小説投稿サイトには既に独自のコミュニティが形成されており、入りづらい感じは否めない。 が、そこはまったく問題ない。 サイトが活性化することはユーザにとっても喜ばしいことだ。

あるいは、小説投稿サイトに投稿するのが恥ずかしい、と思うかも知れない。 だが、捨てアド+ハンドルネームで投稿すれば誰にも自分を知られることはない。

文章力向上のため……と割り切って小説を書くことをオススメする。

3. フィードバックを吸収する

投稿した作品に対して、大抵の場合他のユーザから様々な意見をもらえる。 好意的な意見もあれば、文章に関する指摘もあるし、もちろん厳しい意見をもらう場合だってある。 こういった意見を真摯に受け止め、文章力を改善しよう。

指摘については、例えば

  • 文頭は1文字分空ける
  • 三点リーダ(…)は2個セットで用いる
  • カッコ(「」)の中の文の最後の句点(。)は付けない

など、基本的な内容も指摘してくれるユーザもいる。

こういった基礎を身に付けなければ、冒頭で挙げたテクニックを学んだところで実践はできないだろう。

指摘は真摯に受け止め、吸収しよう。

1〜3を繰り返す

あとは、1〜3をひたすら繰り返すだけ。 次第に、今まで以上に日本語を自由に扱える感覚を覚えるようになると思う。

数週間で効果は実感できると思うが、ある程度完璧に身に付けるために半年くらいは続けるべきだろう。

一番良いのは小説書きを趣味にすることだが、こればっかりはすべての人には無理だと思う。 だが、本気で文章力を向上させるためには半年程度割り切って小説を書くことをオススメする。

読んだ方が良い記事

小説を書く前に、以下の記事を読んだ方が良いと思う。 文章を書くときの意識について記述してある。

おわりに

例えばビジネスにおいてコピーを考えるとしても、言葉を自由に扱えないと考え得るコピーの範囲も制限されるだろう。

その対策として、小説を書くことは1つの手段になり得ると思う。

以上の方法で文章基礎力を付けてから冒頭のようなテクニックを学べば、より優れた文章を書けるようになるだろう。

1つの方法として、参考までに。