スマートフォンアプリのアートディレクションの基本
最近の業務に、スマートフォンアプリのアートディレクション業がある。
アートディレクターとは、Wikipediaによると
アートディレクター(Art Director)とは、美術表現、芸術表現をもちいた総合演出を手がける職務を意味する。
であり、つまるところスマホアプリのアートディレクションとはスマホアプリのデザイン全般に関するディレクションを行なう業務と言えると思う。
……と言っても、僕はそもそもエンジニアであり、アートディレクションなんてやったことがない。
ただ、前職で(短い期間だったが)スマートフォンアプリのプロデューサーをやっていた経験もあり、その経験を生かし出向先でアートディレクションを任せてもらえることになった。
この記事では、アートディレクション初心者の僕なりに見出したアートディレクションの基本について書きたいと思う。
アートディレクションを行なう前に
アートディレクションを行なうための前提条件として、以下の2項目がある。
- メインターゲットを選定する
- アプリのコンセプトを確立する
企画としてこの2項目が決まっていないと、アートディレクションするも何もないと思う。 なぜなら、アートディレクションの重要な理念として
どのターゲットに、どういうデザイン(UI/UXを含む)を提供するか
があるからだ。
アートディレクションの流れ
前述のとおりこれは僕なりの体系論なのだが、アートディレクションは基本的に以下の流れで行なう。
- ターゲットへのヒアリング調査を実施する(アプリのコンセプトに関連する項目をヒアリングする)
- 1の中でコンセプトに沿ったデータのみを抽出する
- 2を元にデザインを複数パターン制作する
- ユーザレビューを行ない、3の中から1つを選定する
アートディレクション例
簡単な例になるが、例えば20〜30代女性向けの美容系アプリを制作するとしよう。
このとき、もちろん20〜30代の女性にヒアリング調査を行なう。 その項目は、例えば
- 好きなブランドは何か
- 好きな美容専門誌は何か
- 自分や身の回りの人の最近の流行は何か
などが考えられる。
このヒアリング調査で、例えばAneCanやMOREを愛読しているという回答を多く得られたなら、これらの雑誌のトーンやタッチなどを参考にデザイン案を複数制作する。
最終的に20〜30代女性に対してユーザレビューを行ない、採用するデザインを決定する。
おわりに
以上の方法は、プロフェッショナルなアートディレクターの方からすると初級過ぎる内容だと思う。
今後も多くの制作に携わり、単なる使いやすいサービスではなく居心地の良いサービスを作れるよう頑張りたい。